私がK-POPにはまるまで

2020年4月26日別サイトに投稿した記事をお引越ししてきました。*1

 

24歳。それまで私はアイドルにはまったことはなかった。アイドルや俳優を見てかっこいいと思うことはあっても、いわゆる”オタク”ではなかった。そんな私に転機が訪れたのは2019年の夏。ついにK-POPにはまってしまった。
好きなものは好き。好きに理由なんてないと思っていたし、言葉にするのも苦手だった。だけど”オタク”と呼ばれる人たちの記事を読んでいるうちに同じアイドルが好きでも様々なきっかけがあることを知り、私も何か残したいと思ってこの記事を書くことにした。

 

2019年、夏
私にとっては社会人2年目の夏だった。大学の友達と遊ぶ頻度が徐々に減り、特にこれといった趣味もなく、刺激のない日々を過ごしていた。理由もなく落ち込んだ気分をどうにかしたくて、少し遅めの夏休みをとり、東京にいる友人に1年ぶりに会いに行くことにした。
浅草の花やしきに行こうと言っていたのに、約束のその日は雨だった。友人とは昼の12時ごろに落ち合ったが、花やしきは諦めることにした。東京に来た理由が「気晴らし」の私はとくにやりたいことも思いつかず、ほかに決めてあった予定を済ませ、宿となる友人の家についたのは17時半頃だった。(夕飯も済ませてこの時間…その日は暑かったから…ね?)

 

PRODUCE X 101との出会い
友人の家に着くや否や始まったのが、DVD鑑賞会。彼女がジャニーズや俳優、舞台などエンターテインメント全般に詳しいことは知っているつもりだったが、認識が甘かった。ジャニーズや宝塚いろいろなDVDを彼女の解説を聞きながらみたが、知らないことだらけだった。ジャニーズのグループに属するメンバーが1人でやるソロコンサートがあること、ライブコンセプトにも個性があること、そのコンセプトからアイドルの意識の変化を垣間見れること。すべてが新鮮でおもしろかった。その中に、後に私を"沼"へ導く動画があった。
「観てほしい動画がある」そう言って彼女が流し始めたのが、PRODUCE X 101*2の映像だ。

youtu.be
カラフルなスーツを着た若い男たちが色気を振りまきながら踊るLOVE SHOT。最初は正直みんな顔が同じに見えてあまり興味がわかなかった。キラーフレーズのようなところで控室の練習生が沸き立つ様子や、曲終わりに一人一人の決め顔が映るところ*3は何だか違和感があって面白かった。

youtu.be
「曲がめっちゃいいんだけど、衣装があんまり合ってないんだよね」っていう友人の言葉に、今までアイドルの衣装を意識したことがないこと、アイドルの曲を音楽的な視点で聴いたことがないことに気が付いた。音楽はもともと好きなのに不思議。
ぼーっと見ているうちに1人の子に目が行き、友達に「この子めちゃくちゃ綺麗な顔してるけど、なんだかダンスがぎこちないね?」と話しかけた。彼女は「この子はすごく素直で真面目なんだけど、ダンスがなかなか上達しなくて。それを本人も自覚していて苦しんでいて、ずっとデビューに近い位置にいたんだけど、結局この番組でのデビューは叶わなかったんだよね。」と教えてくれた。ダンスがぎこちないとは言ったが、それはレベルが高い周りの子と比べて、という意味だったので「こんなに踊れて歌えるのに、みんなデビューしていない子たちなんて…!」と、ちょっとしたカルチャーショック(?)をうけた。
↓ちなみに私が気になった子のチッケム(個人カメラ)↓

youtu.be

とまあ、こんな感じでPRODUCE X 101に関する動画をひと通り見たのだが、正直この時点では特にこの子が好き!っていう子は見つけられなかった。「気が向いたら本編も見てみてね」そう友達に言われたが、2時間超が12話もある超ボリューミーなこの番組に自分がはまるなんてこの時は夢にも思っていなかった。(後に友人にも絶対見ないと思ってたって言われた) 

 

PRODUCE X 101にはまった理由
地元に帰った私は東京に行く前と変わらない日々を過ごしていた。やることがなくてどうしようもなく暇だった週末、ふとPRODUCE X 101のことを思い出した。結局誰がデビューしたのか気になるし、今なら無料だし面白くなかったら途中でやめればいいや。そう思って、本編を見始めた。
最初はハングルも読めないし、顔の区別もほとんどできなかったけど、あっという間に沼に落ちた。びっくりするくらいハマった。食べる寝る働く以外の時間をすべてこの番組に捧げて死にそうになりながらプエク完走した。感情爆発しすぎて死ぬかと思った。

たぶん、その理由はいろいろある。

  1. 韓国のアイドルは高身長が多い
  2. 様々なイケメン
  3. 番組に出た背景など、練習生1人1人にストーリーがある
  4. 練習生同士の友情が熱い
  5. 努力、挫折、成長していく過程が見られる
  6. 常に全力のステージ
  7. 好きな子をとことん追いかけられるチッケム(個人カメラ)
  8. 練習生思いの国民プロデューサー代表 イ・ドンウク氏
  9. アイドル初心者でもステージの見どころが分かりやすい

などなど…

ひとつひとつ詳しく説明したいけど、なにせ文章を書き慣れていなくて疲れたので、またの機会に記事にする。
そんなこんなでX1から始まり、いまや様々なK-POPを聴くようになった。とはいえ、まだまだにわかなのでこれからもいろんな世界を知っていきたい。

 

最後に
終わりのような雰囲気を醸し出して、まだ続けるか!という感じなのだけど、どうしても書き残したいことをまだ書いていない。K-POPにはまってよかったことだ。
私はこれまで好きなものを好きと言うことにすごくためらいがあった。否定されたらどうしよう。どう思われるんだろう。他人の反応ばっかり気にしていた。だけど純粋にアイドルを応援している人たちは、そのことを楽しんでいてキラキラしていて、自分の好きなものに自信を持っている。好き嫌いなんて人それぞれで、否定されようがなんだろうが「好き」という気持ちは誰に邪魔されるものでもない。いま思い返せばごく当たり前のことだけど、すごく大事なことに気付かせてくれたのだ。そうして自分の直感をもっと大切にしようと思えるようになった。
それに好きを通じて、新たな友達もできたし、今まで連絡をとっていなかった友達ともまた連絡をとりあうようになったりもした。好きなものは人生を豊かにしてくれる。好きなものがあるって素晴らしい。好きなものを好きと言えることはもっと素晴らしい!!

 

*1:おたくブログははてなブログの専売特許と聞いたので。

*2:視聴者投票でデビューメンバーが決まるオーディション番組

*3:どうやらエンディング妖精という言葉があるように、「あのかっこいい(かわいい)子は誰?」と認知してもらえるように曲終わりにアピールする時間があるみたい。