PRODUCE X 101の魅力

*2020年5月3日に別サイトに投稿していた記事をお引越ししてきました。

 

今回は以前の記事で述べた、それまでアイドルにまったく興味がなかった私がPRODUCE X 101にはまった理由についてもう少し掘り下げていこうと思う。正直、記事にするには旬が過ぎた話題だと思う。だけど、私が記事にしたい内容なので旬など気にしません。(以下、敬称略だったりそうじゃなかったり)

PRODUCE X 101について

PRODUCE X 101(通称:プエク)とは韓国のオーディション番組だ。101人のアイドルデビューを目指す練習生*1が、様々な課題に取り組んでいく。その様子から、国民プロデューサー(以下、国プ)と呼ばれる視聴者は自分の推しを見つけ、投票を行う。最終的には、その投票数で11人のデビューメンバーが決まる、というものだ。シリーズ化されており、PRODUCE X 101は4シリーズ目にあたる。シリーズごとに多少の違いはあるが、大前提として上記の内容は変わらない。
さて、次からが私的プデュの魅力となる。※あくまで個人の感想です。

1.韓国のアイドルは高身長が多い

これは個人的な事情によるのだが、私にはちょっとした高身長コンプレックスがある。びっくり人間ほど大きくないのだが、日本人男性の平均身長くらいはある。この国の半分の男性は私より背が低い。身長なんて気にしなくていいと頭では分かっているものの、私にとって背が高い男性は憧れだ。だから、韓国のアイドルは夢のような存在だった。別に彼らの隣に立つ機会がある訳でもないのだけれど、自分との身長差を想像するだけで萌えるのだ。それに圧倒的なスタイルも異世界のものって感じがしてイイ。

2.みんなイケメン~セクシーなのキュートなのどっちが好きなの?~

顔の好みは人によって違うから、みんなイケメン、はちょっとハードルを上げすぎたかもしれない。けれども顔も性格も違う練習生が101人もいるのだ。選び放題。セクシーもキュートもクールも全部そろっていて1人に決めきれないくらいだ。
またビジュアルに関して、男性のばっちりメイクが苦手という人もいると思うが、これは慣れの問題だと思う。実際私も男性のメイクが苦手だったが、プエクを見ているうちに、ステージに合わせたメイクで、推しがいつもと違う表情を見せてくれるのが楽しみになっていたし、曲の世界観を表すために衣装、照明なんかと同じくらいメイクも大事なんだと気付いた。
それに、男性のメイクは一重も奥二重も無理にアイプチなどで上げず、そのままメイクしていることが多いのでメイクの参考にもなる。

3.番組に出た背景など、練習生1人1人にストーリーがある

一概に「練習生」と言っても、事務所に所属していない子、事務所に所属はしているものの練習期間が1年未満の子、事務所に所属して何年も経つがデビューできない子、一度デビューしたものの思うように活動できていない子、俳優として活躍しているがアイドルとしての夢を諦めきれない子など、練習生それぞれのストーリーがある。割と子どものころから、周りの目を気にして、恥をかきたくなくて、ひたすら無難に生きてきた私にとって、夢に向かってひたむきに努力する彼らはひたすらに眩しくて勇気をもらえた。プエク、それは僕らの青春。

4.練習生同士の友情が熱い

私があれこれ語るよりも先に、まずこれを見てほしい。画像1画像2画像3画像4画像5これは練習期間が短く、自分がチームの足を引っ張っていると悩んでいたイ・セジンを同じグループの練習生チョ・スンヨンが励ましているところなのだが、イ・セジン以上に私が泣いた。こんなの言われたら泣くしかなくない?サバイバル番組で気が立ってしまいそう、かつ、時間がない焦りからきつい言葉をかけてしまいそうなところでこれが言えるチョ・スンヨンまじでいい奴すぎんだろ(著者がスンヨン推しなので熱量高め)。このほかにも、涙なしでは語れぬエピソードがたっっっくさんあるので、ぜひ本編を見てください。
一方、寮での生活では練習生同士、ふざけ合っているような場面もあり、それはそれで笑えて楽しい。

5.努力、挫折、成長していく過程が見られる

番組の最初に、練習生たちはステージを披露し、個人の実力に応じてレベル分けが行われるのだが、トレーナーから辛辣な評価をされる練習生もいる。「何をみせられたのか分からない。」「評価にも値しないステージだった。」練習期間が半年にも満たない練習生もいるのだからそりゃそうだ。でもその子たちが、数日でダンスも歌もマスターしてステージの上で観客を楽しませてくれるんだもん。練習過程を知っている分、観客側も力が入るし、練習でミスが続いていた部分を本番で完璧にやってのけるのをみた日には、テレビの前で涙を流してスタンディングオベーションしていた。
それに表情もどんどん豊かになっていく。いつも屈託なく笑っててかわいいなと思っていた練習生がステージの上でふっと見せるセクシーな顔にラブズッキュンしてしまったり。いわゆるギャップ萌え。私はLove Shotのクム・ドンヒョンにやられた。高校生なのにこれは罪だって…。

6.常に全力のステージ

サバイバル番組という性質上、いつ誰が脱落してもおかしくない。脱落してしまえば、2度とステージに立てない練習生もいるかもしれない。彼らにとってプエクのステージは常に「最後になるかもしれないステージ」なのだ。さらに言えば、評価ごとにチームが組まれるので、同じメンバーでのパフォーマンスは、自分が脱落しなくともいつだって「最初で最後」なのだ。
だからこそ彼らは、寝る間を惜しんで練習するし、気持ちをぶつけあっていいものを作ろうとするし、ステージでは自分の持っている力をすべて注ぐ。ステージは魂そのものなのだ。
限りある時間の中で大切な仲間とともに同じ夢に向かうさまはまるで高校球児。プエクはアイドル界の甲子園。

7.好きな子をとことん追いかけられるチッケム(個人カメラ)

好きな人のことは目で追ってしまうというのが世の定説なのだが、それに特化したカメラを番組側が用意してくれている。なんと親切な!
本編でステージをみる→Youtubeでステージ全体動画をみる→推しのチッケムをみる→推し以外の気になった子のチッケムをみる
といった具合に、ひとつのステージで2度でも3度でも何度でも楽しめる。細かな表情だったり、フォーメーション替えで歩いている姿とかあまりカメラに映らない部分までチェックできる、それがチッケム(個人カメラ)。最高だな。

↑ 私の推し、チョ・スンヨンをみてほしい

8.練習生思いの国プ代表 イ・ドンウク氏

プエクで国プ代表ことMCを務めるのが、超絶イケメンのイ・ドンウク氏だ。彼の顔を眺めるためにプエクをみていた視聴者も少なからずいるだろう。しかもこの方、顔だけでなく性格もめちゃくちゃいい。神か?神なのか?
プエクのMCをやると決まってからシリーズ1~3(推計78時間分)をすべて観たという。それに練習生にかける言葉ひとつひとつが優しい。番組の進行でやむなく、練習生を傷つけてしまいかねない質問をするときは本当につらそうな顔をしている。彼は俳優だけどあれは演技ではない。それは一つ一つの言動をみていればすぐに分かる。私が断言する。ときどきヒューマンドラマを見ているのか、と錯覚に陥ることもあるくらいだ。

↑ ここで泣かないでいつ泣くの!?っていう名シーン

下位の練習生がステージ披露前に「僕の最後のステージになるかもしれないから応援してください。」と言った時に「最後はそう簡単にやってこない。」って言葉をかけるシーンもグッときました。

9.アイドル初心者でもステージの見どころが分かりやすい

どのステージにもオタクが沸く瞬間がある。KAT-TUNのReal faceだったら亀梨が舌打ちするところ(突然のジャニーズ)、とかはっきりしたものであればさすがに私も分かるのだが、みんながどこに注目してどこで心を撃ち抜かれるのか最初は掴み切れないところがあった。けれどもプエクは「ほら、オタク共ここで沸けよ!」と言わんばかりに見せ場を強調してくる。控室の練習生、トレーナー陣ならまだわかるが、時には沸いてるオタクの映像まで添えて3回くらい同じシーンを流してくれる。
加えて、レッスン風景のなかでどういう指摘をトレーナーがしているのか注目すると、何気なく見ていたダンスでも振りを綺麗にみせるための細かいこだわりがあることが分かる。
私が24年間アイドルにはまらなかったのは、きっとこの見どころが自分で見つけられなかったことが一番大きかったのだと思う。何となくすごいな、いいな、かっこいいなと感じていた理由がやっと明確になって腑に落ちる感じ。なんか最後の最後にうまく言葉にできないのが悔しいんだけど、例えるなら「この本いいから読んでみて」よりも「この本登場人物がみんな愛にあふれてて読後にあたたかい気持ちになれるから読んでみて」みたいにいい理由が明確になっているほうが興味が湧くとかそんな感じ。(この例えで伝わってる?気持ちは汲んでほしい)

↑ (1:30~)控室の練習生→トレーナー→オタクのカットリレー

最後に

なんだか文体も何もかも、とっちらかってしまった感が否めないが、以上が私的プエクの魅力だ。プエクよかったな…。(遠い目)

*1:番組内では、アイドルデビューを目指すオーディション参加者を指す言葉として用いられる